葦笛ワークショップと打ち上げと葦舟再生

原始感覚美術祭

2012年09月20日 23:08

海ノ口キャンプ場の木もれ日の下、
涼やかな風に吹かれ、葦笛ワークショップが行われました。
美術祭の最後を締めくくるイベントです。



葦笛が完成した後は、
湖の荒波にもまれ、ロープの切れてしまった葦舟を
キャンプ場の急斜面を引っ張り上げ、補修する作業です。

ほぼ、崖のようになった坂を、軽トラックと数人で、少しづつ引きあげます。
少しづつ、力を合わせ後、少しと言うところで、どうしてもあがりません。

そこへ、搬出作業の為に訪れた、作家や観客も集まり、
大勢でロープを引いて引きあげます。
最後の祭です。

やっとのことで、引きあげた葦舟をコロで押していって、
担ぎあげて軽トラに積みます。

道路わきの駐車場まで移動させて、
今度は切れたロープの修復作業です。

歴戦の葦舟職人の西川さんでも、
今回ほど大変な引きあげは無かったと言っていました。

ロープは波で、水底の石と擦れて、切れてしまったので、
再度、新しいロープで螺旋巻きを行うことになりました。

日暮れまで、巻いては絞めを繰り返し、
最終の修復は翌日になりました。
帰って、美術祭の打ち上げです。

持ち寄りの食事を食べながら、
今年の美術祭について、様々な意見がでました。
来年についても、色々な話が出ました。
来年はどのような形になって、美術祭は生まれ変わるのでしょう。

そして翌日、昼ごろまでかかり、
葦舟を修復した西川さんは帰路に着き、

杉原は、一本一本新しい葦をたして葦舟の形を整え、
べんがらと漆を塗って、葦舟を再生させ、
今度は、福島へと届ける準備を行いました。

杉原


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