2014年09月07日

【縄文の家】

縄文の家


【縄文の家】

木崎湖の道端に突然現れた、竪穴式住居の復元でもなく、芸術作品とも違う、どこかファンタジーな草葺きの家。
原始感覚美術祭2014で誕生した『縄文の家』とはいったいなんだったのか?

縄文人


☆原始感覚とは何か?
人が生きるのには、何が必要で、それをどうやって創り出すか。
それを頭ではなく、実際にそこに暮らし、体や手で感じて考える。

今回、よりリアルな原始感覚を求めて、出来る限り縄文人の感覚で制作するために、最初に決めたいくつかのコンセプト。

そこに住みながら作る。
材料は一切買うことはしないで、全て自然に還る素材で作る。
機械系の道具は使用せず、手道具のみ。
みんなで協力して作る家づくり。


火を焚き、野宿し、山で材料を集め、縄をなうことから始まった縄文の家作り。
制作期間、約1ヶ月。
関わってくれた人、50人以上。

縄をないに来てくれる人。
薪を持ってきてくれる人。
毎日たくさんの差し入れと、たくさんの仲間が家作りに来てくれた。
雨の日も多く、予想以上に時間も手間もかかったが、本当に色んなことが有難かった。
そこには想像以上の豊かさがあった。

豊かさは、余裕を生む。
余裕は、暮らしの中に遊びココロを生み出す。
遊びココロがたくさん積み重なった家作りや暮らし。
それが縄文の家。
そんなライフスタイル。

様々なことが分業化された世の中で、忘れてしまった原始感覚を取り戻す。
火を焚くこと。
自然に感謝すること。
神様を感じること。

そして「生きる」という感覚。
それが今感じる原始感覚。


縄文の家は、生きている。
だから、永遠に完成はない。
火を焚き、縄をない、人と自然と神様の繋がりを感じることをベースに、縄文の家はこれからも進化し続けていく。

縄文の暮らし


☆火を焚こう。
火があると人が集まる。
人が集まると何かが生まれる。

縄文の家は、縄文時代から人が暮らしていた場所。
だから様々な神様が集まってくる。
神様が集まれば、もっと素敵な世界が生まれるはず。

そんなことを思い巡らせながら、今日も縄文の家から煙が立ち昇る。

2014年9月7日
渡辺拓也 (縄文の家)


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Posted by 原始感覚美術祭 at 11:05│Comments(0)作家近況
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